懐かしさとかわいらしさが大人気

荒川区は昔ながらの下町の風情と再開発による現代的な印象を特徴とする町です。現在では区名の由来である荒川には直接接していませんが、その分流である墨田川や流域に整備された豊かな公園は、町の魅力アップに一役買っています。区内にはJR3線と大手私鉄の京成電鉄が走り、2路線の地下鉄も運行されています。また2005年には「つくばエクスプレス」、2008年には「日暮里・舎人ライナー」がそれぞれ開業し、より充実した鉄道網が完成しました。そして鉄道と言えば、忘れてはいけないのが路面電車の「都電荒川線」です。ピーク時には都心を中心にくまなく走っていた都電も、1972年以降は区内の三ノ輪橋と新宿区の早稲田を結ぶ荒川線を残すのみとなってしまいました。全長12.2km、合計30の停留場を持つ荒川線は、区内をほぼ東西に横断する地域に欠かすことのできない路線です。また沿線の商店街や公園をはじめとする生活風景は、名所旧跡など複数の観光スポットと相まって独特の魅力を生み出しています。東京の町をゆっくりガタゴトと走る都電は、沿線住民の大切な足であるとともに荒川区を訪れる人たちにとっても心惹かれる存在です。またこの地域に特別な目的がなくても、わざわざ乗りに行くだけの価値がある路線でもあります。昔懐かしい都電荒川線は、今や東京都全体にとっても重要な観光資源のひとつとなっています。

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